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ミラベラチーズ -個性的な匂いの上級者向けチーズ-

作成日:2016.11.29

最終更新日:2016.11.29

カテゴリー:食材

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個性的な臭いと味わいから、上級者向けのチーズと言われる“ミラベラ”。AOCに認定されているチーズではありませんが、その妖艶な味わいからもっと早くから食べておけばよかったという方が多いチーズです。

ミラベラチーズとは?

ミラベラチーズは、フランスのシャンパーニュ地方でつくられているウォッシュタイプのチーズです。原料は牛の生乳が100%。約200gの四角い形をしたものが多く流通しています。

表皮は黄色~オレンジ色をしていて、ベタベタと手につくような触り心地。臭いは超個性派と言われるだけあって、ウォッシュタイプのチーズの中でもかなり強烈です。

その臭いを例えるならば、アンモニア臭の強い古漬け。中には動物園の臭いがするという人も存在します。ビニール袋の口をガッチリ締めて保存しても、周りに臭いが漏れてしまうほどのチーズなので、臭いチーズが苦手、チーズ初心者の方ではおすすめできません。

ミラベラチーズのつくられ方

ミラベラチーズのもととなっているチーズは、ロレーヌ地方でつくられている「カレ・ド・レスト」という白カビタイプのチーズです。これをウォッシュするのに使用しているのが、「ミラベル」という西洋すももでつくった「オード・ヴィー」というブランデー。

このブランデーはアルコール度数が約40%で、甘酸っぱい味わいが特徴。フランスでは「命の水」とも言われています。

臭いがキツイのでわかりにくいですが、オード・ヴィー特有の甘酸っぱさがミラベラチーズにも移り、その味わいがミラベラチーズの味わいに奥行きをプラスしています。

ミラベラチーズのおいしい食べ方

ウォッシュタイプのチーズは熟成させるほど中はトロトロになるという定説がありますが、ミラベルチーズは長期熟成させてしまうと苦味が出てくるため、基本の熟成期間を経てからは早めに食べることがおすすめです。

食感はカレ・ド・レストがもととなっているのでむっちりと、臭いを超えると深いミルクのコクが楽しめます。

食べ方は臭いが強烈なため、外皮を剥いてそのまま食べる、バケットなどに乗せて食べるなどシンプルにそのまま食べるのが一番です。

ミラベラチーズに合うおすすめのワイン

渋みの少ないミディアム~フルボディの赤ワインがおすすめです。また、ウォッシュしているオード・ヴォーも相性が良いので試す価値があります。その他では、キリっと辛口の日本酒、焼酎などもおすすめですよ。

チーズ上級者にとっては一度食べたら病みつきになるミラベラチーズ!ぜひ、見かけたらチャレンジしてみてください。

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