ナポリの窯のピッツァに合うレシピなどを紹介いたします。

ロッコロ -イタリアの伝統ウォッシュチーズの復刻版-

作成日:2016.10.20

最終更新日:2016.11.10

カテゴリー:食材

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イタリアの伝統ウォッシュチーズを復刻した“ロッコロ”。まだ歴史は浅いチーズですが、歴史を紐解いていくとイタリアの昔の家庭の姿が垣間見れます。

ロッコロとは?

ロッコロはイタリアのロンバルティア州でつくられている、ウォッシュタイプのチーズです。原料は牛の生乳が100%。熟成期間が比較的長いチーズなので表皮は厚く、カビが多めに付着している印象です。正直、見た目はあまり良いものではありません。

ただ、ウォッシュタイプ特有の臭いは少なく、ミルク感が前にでているチーズなので、チーズ初心者・小さなお子様でも食べていただきやすいチーズです。

表皮は食べることができないので、厚く剥いて、中身を楽しみましょう。

ロッコロの歴史

ロッコロはまだつくられて20年程の歴史の浅いチーズです。しかし、その製法は厳密にいうと新たに生み出されたものではなく「復元されたもの」。イタリアを代表するサルヴェ・クレマスコの家庭でつくられていたものだといわれています。

このサルヴェ・クレマスコはイタリア語で「保存する」という意味を持ち、ロンバルティアの山中でつくられていることから、当時は貴重な栄養源であったことが名前からも推測できます。

ロッコロは家庭版のサルヴァ・クレスマスコということもあり、つくり方は少々雑。大きさも一般的に製造されているものと比べると大きく、熟成にも時間がかかります。

なので表皮は硬く、カビが多いのが特徴。しかし、その分チーズの水分が凝縮されるのでミルク感の濃いチーズができあがります。

また、大きなチーズなので中心と表皮部分の味が異なり、ひとつのチーズで2つの味が楽しめるのもロッコロの魅力です。

ロッコロのおいしい食べ方

ロッコロは臭い・クセの比較的少ないチーズですが、表皮を食べることはオススメしません。表皮は必ず剥いて、中身を楽しむようにしましょう。

ウォッシュタイプのチーズは熟成が進むとトロトロの食感になるのですが、ロッコロはセミハードのようなむっちりとした食感もひとつの特徴。

ですので、薄くスライスしてそのまま食べていただけます。また、オリーブオイルなどと合わせて食べていただくのも◎。チーズとオイルで油っこくない?と想像される方もいると思いますが、さっぱりと食べ進めることができますよ。

ロッコロに合うオススメのワイン

ロッコロはクセが少ないので、フルーティーな白ワインがオススメです。チーズの甘みと白ワインの甘みがマッチします。

ロッコロは日本で購入すると100gあたり、1000円前後となかなか高額です。なにか良いことがあった日や仕事を頑張ったご褒美に、ロッコロをぜひお楽しみください。

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