ナポリの窯のピッツァに合うレシピなどを紹介いたします。

タレッジョ -イタリアを代表するウォッシュチーズ-

作成日:2016.09.29

最終更新日:2016.09.29

カテゴリー:食材

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イタリアのウォッシュチーズを代表する“タレッジョ”。むっちりとしたやわらかな食感は、ウォッシュチーズでありながらも万人受けするチーズに仕上がっています。

タレッジョとは?

タレッジョは主にイタリア北部のロンバルティア州でつくられているウォッシュタイプのチーズです。原料は牛の乳が100パーセント。脂肪分は最低でも48パーセントとされているので比較的脂肪分は高いです。

1988年にはDOPにも指定されていて、イタリアをはじめ全世界から認識されている有名なチーズのひとつとなっています。

四角い形で表皮は赤味の強いオレンジ色。表皮の厚みはありませんが、湿ってベタベタとしています。中身はアイボリー色のキメの細かな、やわらかい印象。熟成の若い内はカットして食べることができますが、熟成が進むとカスタードのようにやわらかくなっていきます。

タレッジョの歴史

もともとタレッジョがつくられていたのは、ロンバルティア州にあるタレッジョ渓谷というところ。ここはアルプスで夏の放牧を終えた牛たちが休む中間地点でした。

この場所でよくつくられていたのが「ストラッキーノ」というチーズです。ストラッキーノはやわらかく、むっちりとしたチーズの総称で、イタリア語では「疲れた」という意味をもちます。アルプスから歩き疲れていた牛たちの乳でつくったことからこの名前がついたそうです。

タレッジョはこのストラッキーノの中のひとつで、10世紀頃にはもうつくられていたそうです。しかし、きちんとした名前がついたのは今から約100年前。タレッジョのおいしさが認められ、きちんとした製法や味をまもるために“タレッジョ渓谷”から名前をとって「タレッジョ」と命名されました。

現在ではタレッジョ渓谷以外の平野部でも生産されるようになりましたが、タレッジョ渓谷の洞窟でつくる「タレッジョ」は味が格別で、工場でつくられているタレッジョよりも高い値段で売買されているそうです。

タレッジョのおいしい食べ方

ウォッシュタイプのチーズは独特の臭いからそのまま食べることが一般的です。しかし、タレッジョは比較的臭いが少なく、クセも少ないチーズなのでリゾットやパスタソースに応用することも可能。

キッシュやタルトに混ぜ込んで焼いて食べるのもおいしいです!表皮も剥かずにそのまま使用することができるので表皮・中身の味の違いも楽しむことができますよ。

タレッジョに合うオススメのワイン

フルーティーで軽めの赤ワインがオススメ。甘みの強いチーズなので辛口の日本酒に合わせるのも良いです。

万人受けするチーズですので、パーティーなどで振る舞ったらきっと喜ばれるはず。チーズ選びに迷った時はまずタレッジョを選択すれば間違いありません!

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