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刻み海苔 -密閉保存すればおいしさ長持ち-

作成日:2016.06.06

最終更新日:2016.06.06

カテゴリー:食材

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料理の薬味としてつかわれる“刻み海苔”。和食はもちろん、近年では洋食にもつかわれるようになってきました。

刻み海苔とは?

刻み海苔とは全形の海苔を細かく切った、海苔の種類のひとつです。料理の薬味としてつかわれることが多いですが、香りが良くとても料理の味を引き立たせてくれる名脇役です。

原料は紅藻・緑藻などの食用藻類。これを洗って濾して、板状に乾燥させることで『板海苔』が完成します。

刻み海苔は板海苔よりも、細かく切られているので食材に絡みやすく、海苔の風味を適度に感じることができます。

刻み海苔(海苔)の歴史

海苔に関しての古い記述が載っている書物は、奈良時代初期の「常陸国風土記」。古くから日本に定着している食材です。

はじめは天然の藻を採って海苔に加工していましたが、江戸時代になると既に養殖の技術が確立していました。江戸を代表する海苔といえば「浅草海苔」。これは現代の海苔の形として、最もポピュラーな板海苔の状態を開発した、初めての海苔だそうです。

刻み海苔(海苔)の栄養素

海苔には栄養素がたっぷり含まれています。全形の海苔は約3g。これを1枚食べるだけで、ビタミンA・ビタミンB1、B2・ビタミンC・鉄分・カルシウム・食物繊維・EPA・β-カロチン・アミノ酸を摂取することができます。

特に海苔に含まれるビタミンCは熱に強く、焼いても栄養素が壊れることはありません。一般的に加熱するとビタミンCは壊れてしまい、効果が半減するのですが、熱を加えてもそのままの栄養素を摂取できるのは海苔のみです。

また、鉄分や食物繊維も豊富なので、海苔を食べると美肌になれるそうです。高血圧予防や肥満防止・大腸ガンの予防にも役立つので、女性や食生活が乱れ気味の方にとっては嬉しい食材ではないでしょうか?

刻み海苔(海苔)の保存方法

海苔の旬は3月中旬~4月中旬頃。主な産地は宮城県・千葉県・伊勢湾・瀬戸内海・九州などがあげられます。各産地で一番最初に採れた「新海苔」はやわらかく、風味も抜群。ぜひ、食べる機会があればその違いを実感していただきたいです。

また、海苔は湿気やすく繊細な食材。保存方法の善し悪しで、味が落ちてしまう可能性があります。保存方法は、なるべく空気にふれないように冷蔵・冷凍保存するのがベスト。これで冷蔵では2~3ヶ月、冷凍は1年程度、海苔をおいしく味わっていただけます。

ただの薬味ではなく、栄養素も豊富で料理を引き立たてくれる「刻み海苔」。日本の食文化にはなくてはならない存在です。

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