ナポリの窯のピッツァに合うレシピなどを紹介いたします。

クレッシェンツァ -お餅のような食感のチーズ-

作成日:2016.05.12

最終更新日:2016.05.12

カテゴリー:食材

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お餅のような見た目と食感の“クレッシェンツァ”。かつてはストレッキーノとも呼ばれていたようですが、一体どのようなチーズなのでしょうか?

クレッシェンツァとは?

クレッシェンツァはイタリアのロンバルティア州で主につくられているフレッシュタイプのチーズです。

材料は牛の生乳。温かい生乳にレンネットを加えて固めて、12~20日程度、塩水につけて熟成させればできあがりです。

真っ白でもっちりとした弾力があり、ミルクの香りは強いですがクセはありません。

しかし、見た目とは裏腹に酸味が強いのでそのギャップに驚く人も少なくないようです。

クレッシェンツァの歴史

昔はクレッシェンツァのような白くて、弾力のあるチーズは全て「ストレッキーノ」という総称で呼ばれていました。その中でも頭角を現し、需要が高くなったチーズには敬意を評して初めて名前がつけられます。

クレッシェンツァはイタリア語で”膨れたフォカッチャ”という意味。

フォカッチャとはイタリアで良く食べられている小麦粉・油脂・水・イースト菌でつくられている硬めの平たいパンのことです。

レッコ町というには、これにクレッシェンツァをいれて焼きあげた「フォカッチャ・レッコ」という食べものがあり、このチーズの名前はその見た目からつけられています。

料理の材料としてつかわれているチーズの名前が、その料理から命名されているとは珍しいですよね。

また、クレッシェンツァがつくられているロンバルティア州はざまざまなチーズの名産地でもあります。ゴルゴンゾーラやタレッジョ、ロビオーラなど、チーズをあまり知らないという人でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

実はこのゴルゴンゾーラやタレッジョ、ロビオーラはクレッシェンツァが基本となっているチーズ。

クレッシェンツァをつくっている時にうっかりカビを生やしてしまったり、うっかり塩水に放置しすぎたことで発展していったそうです。

チーズの製造過程の中ではこの「うっかり」が新しいチーズを誕生させていることが多いのがまた面白いですね。

クレッシェンツァの食べ方

そのまま食べるのも、もちろんフォカッチャ・レッコとして食べるのもオススメです。

ニョッキの生地にいれたり、酸味は強いですがクセがないので料理にも幅広く使うことができます。

クレッシェンツァに合うオススメのワイン

辛口~甘口の軽めの白ワイン、辛口~甘口のロゼワインと相性がいいチーズです。

合わせるワインは生産地を合わせるとより相性がよくなるそうなので、ぜひイタリア産のワインと合わせて召しあがってみてくださいね。

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