ナポリの窯のピッツァに合うレシピなどを紹介いたします。

セイラス・デル・フェン -塩気が利いたフレッシュタイプのチーズ-

作成日:2016.04.19

最終更新日:2016.04.19

カテゴリー:食材

bnr1

干し草に覆われている“セイラス・デル・フェン”。一見、食べられるのかな?と思うような見た目のチーズですが、味も良くとってもヘルシーなので女性に人気のチーズなんです。

セイラス・デル・フェンとは?

セイラス・デル・フェンはイタリアのピエモンテ州で主につくられているフレッシュタイプのチーズです。

牛の生乳を原料としていますが、つくり方は生乳から直接つくるのではなく一度チーズをつくったホエーを煮詰めてつくられています。

リコッタチーズと同種のチーズなので味はさっぱりとしていますが、すごく塩気が強いです。

そして、最大の特徴は干し草に覆われているというところ。この干し草は「ウシノゲグサ」と呼ばれている牧草です。日本でも温かい地方の草地や河原によく生息しているそう。

これでリコッタチーズを覆って熟成させたものが、セイラス・デル・フェンと呼ばれています。

セイラス・デル・フェンの歴史

セイラス・デル・フェンは食料難の時代に誕生したチーズです。食べ物をできるだけムダにしないという精神からつくられたものなので、長期に渡って食べられるように塩気を強くするなどの工夫がされています。

なぜ、ウシノゲグサに覆うかというと、水分量が多いリコッタチーズの水分をできるだけ草に吸い取らせるという目的があります。食料が腐る原因は水分が含まれていることにも原因があるので、そういった観点から干し草で覆って熟成させているのだと考えられます。

また、熟成させているのにフレッシュタイプなの?と思われる方もいるかと思いますが、フレッシュタイプのチーズの定義は全く熟成させないものかほとんど熟成させないものとされています。

他のチーズと比べると熟成期間も短く、水分量も比較的多いのでセイラス・デル・フェンはフレッシュタイプのチーズとして分類されています。

セイラス・デル・フェンの食べ方

水分量の多いリコッタチーズを保存する目的でつくられていることもあって、セイラス・デル・フェンはかなり塩気が強いです。薄味になれた現代の人にとって、そのまま食べることは至難の技かもしれません。

ですので、無塩のパンやクラッカーにのせたりスープやパスタのトッピングとして使用するのがおすすめです。

また、温野菜などに少量ずつ絡めて食べるのもいいですね。脂肪分が少ないチーズなので、こうやって食べれば野菜もたくさん摂取できますしカロリーも気になりませんね。

セイラス・デル・フェンに合うおすすめのワイン

塩気の強いチーズと合わせるなら、白も赤も甘口のワインがおすすめです。ワインの甘みがセイラス・デル・フェンのミルクの甘みを引き出してくれて、塩気が甘くなり過ぎないように味を引き締めてくれます。

対比効果でワインの味もセイラス・デル・フェンそのものの味もより感じることができます。

pagetop